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最終日
高い山からのソロフライト
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三ノ倉は地図で見ると高低差450メートル、距離 2200メートルである。NHKの「生きもの地球 紀行」でアホウドリの巣立ちを見たが、まさにその
とおり、今まで巣の近くで羽ばたきの練習をしてい たかと思うといきなり崖下の海に向かって飛び立つ。 まさにそんな心境だった。約7分間の飛行だった。
一緒に練習を始めた若い人はもう上昇気流をつかま えて1000メートルも高くまで、かつ長時間飛行 している。残念ながら私はそこまでいっていない。
同窓会で空を飛んだ自慢話をしたのが聞こえたのだ ろう、カザフスタン共和国にいる後輩から手紙がき た。地図でみると天山山脈のふもとの国である。ソ
連の崩壊で独立した国で、情報量が極端に少ないと いう。パラグイダーをしたいが何にも情報がないか ら教えてくれという。
休暇をとってフランスにでも行ってスクールに入 ればと言ってやったが、間もなく、もとソ連軍が使 っていたパラシュートを改造したものを使って教え
るスクールがカザフスタンにできたのでそこに入っ たと言ってきた。
インストラクターのKさんは、それは危険だという ので、適当な本を見つけてもらって送ってやったら、 さっそくイギリスに行って安全な機材一式をそろえ
たと言ってきた。
カザフスタン、天山山脈、なにかスカイスポーツ に向いた地名に聞こえる。これもNHKの「生きも の地球紀行」だったと思うが、ツルのヒマラヤ越え
の記録が放映された。ツルのある群れがカザフスタ ンで上昇気流に乗って上昇し、ヒマラヤを越える記 録だった。
後輩がカザフスタンにいる間に天山山脈に飛びにい きたいと思っている。
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