ハマってしまった ヨット クルーズ体験



小雨が降る中での初めての体験となってしまった。カナヅチにとってはこの天候は不安でならない。

そんな不安も束の間、思った以上に広いヨツトでしかも揺れない。


瀬沼船長の話によると、このヨットはカタマラン(双胴挺)といって左右に底が2つありその上に乗っているので安定しているし、しかも広く出来ているとの事。そのうえ海と違って猪苗代湖なので波立ちも少なく、こんな天候でも大丈夫ですよと、船長の言葉に不安は飛んでしまった。

11時、翁島マリーナ出航。スーと静かに桟橋をはなれた。船上に立ったままでの出航だったがゆれも何もないのには驚いた。立ったままでも怖くないのだ。気分は高揚をしてしまった。不安は無い。とにかく快適である。


沖に出たところで、瀬沼船長から「体験クルーズだから皆さんにも手伝ってもらってヨットを動かしてもらいますよ」との事。セールを上げたり下げたり、舵をとったりと操船させてもらった。舵は車を運転する人なら同じ感覚でできる。いや楽しい。

いつのまにかお昼。長浜に接岸し上陸。道路向かいの「レイクサイドホテルみなとや」の中国料理 西湖で食事。西湖膳で出てきて思った以上に豪華版。昼食付とは得したようでうれしい。舌鼓をうちたのしく食事。


食事も終わり再び出航。とたんに雨脚が強くなってきた。急いでキャビンに逃げ込む。中は結構広い。左舷にトイレ、右舷にキッチンがついている。瀬沼船長に聞くとオブションでバーベキューも出来るとの事。チャータークルージングの時に利用できるなと、今度企画して見ようと思う。

このキャビンの中で大人6人は泊まれるとの事。子供達など泊まるとその喜びは大変なものだと瀬沼船長は話してくれる。


雨が止んできた。瀬沼船長の提案でゲームを行うことになった。溺れている人を救助する訓練をゲームにしたものとの事。湖に投げた縦長棒状の浮きを、ヨットを上手に操船させて近づき、救いあげるというもの。舵取りがものをいう。瀬沼船長の教えが上手のせいでピタっと近づき全員が成功した。ヨットにハマってしまう。


瀬沼船長は趣味が高じて脱サラ。「ファリアヨットクラブ」をつくってしまった。1993年4月、54才の時、奥さんと二人で、このカタマランヨットで平塚マリーナから九州まで航海。楽しい思いでを作っている。


13:30、翁島マリーナへ帰港。瀬沼船長ご夫婦の親切なご指導で、不安のない楽しい一日だった。どうもハマってしまいそうである。カナヅチでも4級小型船舶免許がとれるそうである。挑戦してみようとの気分になっている。不思議だ。

その後この感動が忘れられず4級小型船舶免許を取ってしまった。