雄国沼は歩くところ、車で来るところではありません
7月初旬、ニッコウキスゲの咲く頃、車の多さ人の多さに閉口し駐車する車の整理でおわれます。目をはなすとゴミを捨てる人、サンダル履きで来て駐車場が狭いと文句を言う人、地元のナンバーは少なく北海道から九州まで特に山形、新潟、いわき、東京、日立等他県ナンバーが多く、混雑している時などマスクロバスが上がって来ると、もうお手上げ状態です。
時々私達も金沢峠まで渋滞にまきこまれ登れず、一の岩の広場で登って来る車に対し「これ以上登れません。」と注意しています。これより雄国の駐車場まで何分ぐらいかかりますかと聞かれると「そうですね、車だと3時間はかかるでしょう。」というと「エ〜」と言って驚く。そして「駐車場探しに2時間」と言うと、観光客はガックリくるのがわかります。これも私の密やかな楽しみです。「どうすればいいの」と聞かれので「歩いて登れば」というと、家族の場合お母さんは登ろうとしお父さんはいい顔しない、でも渋々登って行くパターンが見受けられます。
「一の岩から歩いて約1時間位ですよ。」と言うと、半分は登り半分は帰っていきます。登って帰ってくると晴れ晴れとした顔で「歩いていったのがすごく良かった。」と、大抵の人はよろこんでくれます。家族の中でへたばっているのはお父さん。「ビールばっかり飲んでいるから よ。」とお母さんは元気がいい。それでも、お父さんも汗をふきながら金沢峠から見た雄国沼はほんとうにすばらしかったよ、と言ってくれます。
やはり30分〜1時間ぐらい歩いて汗をかくとゴミも捨てない、家族や友人と登りながら話も出来る、将来はこのようになってくれば最高だと思います。やっとの思いで私達も金沢峠に到着。自分達の駐車場に車を入れ監視に入ります。