国立公園指導員・自然保護指導員
山口恒憲さん、雄国を愛して30余年


雄国は私達に与えられた本当の自然の宝物です。時間の流れと共に咲く花の変わり行く風情が、私達の身近な約1000mの高さで見られ、しかも手軽に行ける雄国を大切にしなければならないと思います。日本の中でこんなに近くで、色々な貴重な花が見られるのは大変な財産でしょう。水芭蕉、レンゲツツジ、ニッコウキスゲばかりでなく、小さな可愛い足元の花も皆さんを優しく迎えてくれる雄国を。

8月・9月雄国の草花 雄国について ゴミについて 雄国沼は歩いて登る

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8月、雄国の草花

ヤクシソウ

ヨツバヒヨドリ

ヤマトリカブト

越年草。10月ころまで。
丈は30cm〜120cm。茎
は硬く多くの木枝をだし
細かい鋸歯がある。
茎は分枝せず単一で直立し
丈が1mになる多年草。紫
を帯びた白色の小花を密に
つける。
花、茎、根は猛毒。9月ま
で。水門小屋から休憩小屋
に行く途中に、紫色した1
cm位の美しい花が咲いて
いる。

ゴマナ

ヤナギラン

ウメバチソウ

日当りのよい山路に多く
花は直径1.5cm位で群が
ってつく。イナカギクに
似ている。
沼周辺に多く分布する。
紫色の花が咲く。葉が柳
に似ているのでつけられ
た。白い残り花も見事。
10月まで湿原のなかに
咲いている。白色の5弁
の花を一輪つける。梅鉢
の形で清楚な花である。

ミソハギ

ノリウツギ

キヌガサソウ

多年草。紅紫色の6弁の
小花を2〜3個づつつけ
花穂状になる。水門小屋
の沼先に群生している。
落葉の低木で高さ約3m。
樹皮から出た粘液を、紙
漉き用の糊として使用し
た。山全体に白く咲く。
花の直径は6cm位。最初
は白だがだんだんピンク
を帯び、果実は食べられ
る。雄子沢口からある。

ナンバンギセル

オタカラコー

ヤマハハコソウ

全体の形がマドロスパイ
プに似ている。根は退化
してススキなどの根に寄
生する。
花は穂状に多数付き花頭
は5cm。茎は1m以上に
なる多年草。暑いときに
元気に咲いている。
雄雌異株で高さは。50
cm位。雌株は花の中心
が緑色を帯びている。ド
ライフラワーになる。
9月、雄国の草花

ヤマジノギク

クガイソウ

アキノキリンソウ

山道に多くみられる。日
当りが良く乾き気味のと
ころに咲いている。雄国
でも見るようになった。
多年草。茎頃に長い紫色
の総状花序をつけ、下か
ら上に咲いていく品の良
い花。鑑賞価値が高い。
日当りの良い場所に、小
さな花が密集して泡だつ
ように咲く。終わると種
子が風に飛ばされていく。

アブラガヤ

雄国の湿原が半分以上ア
ブラガヤになり、穂が風
にゆれている様は、秋が
近づいている感になる。
[会津の山]